コラムその2 「社会人リーグと翔風館(1)
その1)のコラムでも記しましたが翔風館は元々「社会人リーグ」に出場するメンバーが集まった同好会が母体となっていました。
「社会人リーグ戦」がつくられたのは1990年(平成2年)のことでした。
当時の団体戦と言えば同一校の高校生や大学生が戦うものを除けば「メンバーが同一職場」で構成された「職域団体戦」や「同一支部会員3人」で構成された「全国支部対抗戦」くらいしかなく「単なる社会人」が参加できる団体戦は皆無と言ってよい状況でした。
そんな中「参加資格に制限がない」社会人リーグが創設されるということに強く惹かれ、学生時代の同期やかつてのバイト仲間に声をかけてチームを作りました。
24チーム参加の第一回社会人リーグは4位という結果を残しましたがその時の主力メンバーである遠藤正樹さん(アマ王将他)やチーム主将の橋下清志さん(朝日アマ代表やプロ戦勝利の実績あり)が就職で離脱することになりチームメンバーが刷新、名前も「翔風館」として新たなるチームとして挑むこととなりました。
そこから10年、2000年に悲願の優勝を成し遂げるのですが現在に至るまでにドラスティックな変化が起こりました。
まずは「研究会」の設立です。
「社会人リーグに出るメンバーが集まる」→「大会以外で切磋琢磨する場がほしい」と声が挙がり1991年7月に「翔風館研究会」を発足しました。
(言うまでもないことですがこの頃は「インターネットを使用した対局の場」などなく集まって指すことが有力な手段でした)
はじめは将棋道場の一角をお借りしていたのですが「公共施設をお借りする」→「兼用の場所を確保する」と形態が変わり現在(翔風館リーグ戦と名称は変わっておりますが)まで342回開催しております。
ほぼ月一回のペースを守ることが出来ているのはささやかな誇りの一つでもあります。
次に「参加者の増加による社会人リーグエントリーチームの増加」です。
これはとても良いサイクルだったのですが「研究会を開催することで参加者が増える」→「社会人リーグの参加希望者が増える」のパターンで次々にチームが増加し、最高で7チーム、現在は6チームエントリーをしております。
この6チーム、現在はチームカラーがそれぞれ異なり小学2年生からシニア世代までが団体戦を楽しんでおります。
平成の時代を駆け抜け、令和の時代となっても社会人リーグと弊館活動は切っても切れない関係にあるといえます。
何せ社会人リーグの参加は30年を超えており、一回のコラムでさらっとかけるものではなくこれを「第一回」として年寄りの昔話宜しく何度かアップをさせていただけたならありがたいと考えております。
お付き合いいただけたら嬉しく思います